ひろかご辞典(脳内)その2

この記事は「広島弁 Advent Calendar 2013 http://www.adventar.org/calendars/109 」の18日目の記事です。

17日目の記事も、わたしの記事です。2日連続お邪魔します。

 

  ひろかご辞典(脳内)より 

     文中の文字の色で広島弁鹿児島弁をあらわしています。

  

 【中頻度語】

  
   さえん・・・やっせん
    ダメだ。使えない。鹿児島では、「やっせんぼう(坊)」というと
    「臆病者」「試しにやってみたらいいのに怖がってやらない人」という意味。

   いらう・・・あっこたくる
    さわる。いじる。「いらわんでね」=「あっこたくんなね」=「さわらない
    でね」。広島・鹿児島ともに、触らないで、という禁止の意味で使うことの

    ほうが多い印象。
  
   めげる・・・うっがれる
    壊れる。ダメになる。
    広島に来て、「自転車がめげた」と言われて、自転車がしょんぼりするの?!
    と思いました。 これまで、わたしは「めげる」を、人の気持ちについてしか

    使わなかったので驚きましたが、「めがす」を聞いてさらにびっくり。

        

 【疑問形】


   ほうかいね?・・・じゃっけぇ?
     そうですか(確認)?の意。鹿児島弁の「じゃっけ?」は広島弁(じゃ

     けぇ)に似ているが、イントネーションが大きく違う。

     肯定する場合の返答はそれぞれ、「ほうよ(ほうよ)」、
     「じゃっど(じゃっど)」あるいは「だが(だが)」。

                  強く肯定したいときには、繰り返す人が多い。

     広島・鹿児島ともに、「えっ、そうですか?」と言われるよりも、

     まろやかに聞こえて、方言っていいね!

  

  【ペア編】 いたしい・みやすい 

         対応する鹿児島弁は思いつかないが、このペアが

         うまく使えたときも嬉しかった。

 

  【ドキドキ編】

     やおい 

       優しい。

      

     (男性に向かって)「家でおっさんが待ってるからいいね〜

       「おっさん」とは鹿児島では「奥さん」のこと。おじさんでは

       ありません。年齢を重ねた夫婦は、「おっさん」と「おっさんの

       おっさん」から構成されているということになります。

 

  【動物を含む編】

     やねこい ニュアンスをつかむまで少し時間がかかったけれど、

          つかんだあとは、鹿児島でも使いたくなるから不思議。

          

     すんくじら すみっこ、のこと。「そんなすんくじらで何してるの?」

           のように使います。

           鯨ではありません。

         

  …まだまだありますが、だんだんとそれぞれの方言に変換できなくなってきた

   ので、ここまでにしたいと思います。

  

  わたしから見て、広島弁は、優しいけれど強い、

  流れるようだけど流されはしない、頼もしい男性のようなイメージです。 

 

ひろかご辞典(脳内) その1

この記事は「広島弁 Advent Calendar 2013 http://www.adventar.org/calendars/109 」の

17日目の記事です。

16日目の記事は、tsuchimさんのhttp://eikai.co.jp/2013/12/125/

です。

 

わたしは九州・鹿児島の生まれですが、広島に来て通算10年が経過しようと

しています。

だいぶ広島に慣れてきましたが、広島弁についてはまだまだ勉強中です。

  

  なので、今日は

   九州から来たわたしが  まず覚えた広島弁・教えてもらった広島弁 そして、

   その内容を鹿児島弁で表現するとしたらどうなるか 

   そのことばについてのわたしの解釈や思い出       

  

  を紹介したいと思います。

  取り上げる広島弁については、ここまでの    Advent Calender の皆さまが取り上げているものと

   重なる部分が多くあることをおわびします。 

     

  「ひろ(広)かご(鹿児)辞典」と名付けましたが、あくまでわたしの脳内

   だけのものです。誤りなど、どしどしご指摘ください。

   

 【高頻度語】

  

  たいぎぃ・・・てそい

     面倒くさい。疲れた。もういやだよ〜。広島県、鹿児島県どちらも

     低めのトーンで言う場合が多い。「面倒くさいです」「疲れました」

     と言うよりも聞き手の共感を得やすく、同調しやすい(されやすい)。

     あらたまった場では気軽に使えないが、「(これをするのは)たいぎく

     ないですか?」という丁寧版がある。

       

  ええがに・・・よかふうに

     良い感じに・良い具合に。はじめて「ええがにいかんね」を

     使って、「ほうじゃのぅ」と返してもらったとき、嬉しかった。

     それからしばらく「ええがにいかんねを使ってみるブーム」が来た。

     意味は違うが、関西に行ったときは「よう言うわを使ってみるブーム」が

     来た。

     

  ぶち・ばり・ぼれ・・・わっぜぇ

     very。超。とても。そのときの気持ちを込めて強めに発音する場合が

     ほとんど。鹿児島では、気持ちがこもるほど「っ」の時間を長く取る。

     広島では、気持ちがこもるほど「ぶ」「ば」「ぼ」の子音が強い破裂音と

     なる。

  

       たちまち・・・いっとっ
    たちまち、が示す意味は「いっとっ」よりも広い。
    とりあえず、一旦、という意味。急いで(何かをする)、ということでは
    ない。はじめて「たちまち日にちだけ決めておいて…」と言われたとき、
    すぐに決めて!という意味だと思って、あわてた。いっとっ、は鹿児島でも
    使う世代と使わない世代がある。わたしもリスニングのみでスピーキングは
    できません。   

  

      まとめると、「てそいことを終わらせたあとは、たちまちビールで、わっぜぇ

  ええがに」なります。

   明日に続いてしまいます。